生命のふしぎ 4
スイッチをいれて電流を流したときに電球が灯らず、スパークしてしまったら、その電線の回路に故障があるらしいことがわかるようなものです。
わたしはそのホテルでの実験を見て強いショックを受けました。
大学で学んでいるのは、すべての答えは標準的な解剖学・生理学・病理学の教科書のなかにあるということであり、実験で示されたような考えかたがはいりこむ余地はなかったのです。
信じなければいいだけだという誘惑にかられました。
・・・そのほうがずっと楽だったからです。
しかし、探究心が打ち勝ちました。
自分の思いこみ、先入観、既成概念が挑戦を受けているということもありうるではないか、そう思ったのです。
・・・そんな思いで実験を見ていると、その結果はあたらしい知識の正確さを裏づけるものばかりであることがわかってきて、たとえそれが自分の世界観を変えることになっても納得せざるをえないという気持ちになりました。