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2010年07月 アーカイブ

選別は女性の味方 2

これは、言葉をかえれば、妻が高い学歴をもっていればほとんどの場合、夫の学歴は高いということです。


男子の進学率が女性より高いことを反映して、高い教育程度の男性は自分より低い教育程度の配偶者をもつ割合が高いのと比べると、配偶者選択の効率では女子の方が投資効果が高いようです。


女子の教育程度が高くなると初婚年齢は高くなる傾向はみられるものの、一部で信じられているような未婚率が特に高いとか、条件の低い相手と結婚するという傾向はみられません。


もっとも、結婚や家庭の形成に高い教育程度はプラスに働くだけではありません。


男子の職業選択の際にみられた過剰学歴者の問題が生じます。


つまり、中卒者でもできる仕事に高卒者がつき、高卒者の職場へ大卒者が進出するような代替雇用の現象と同様なことが生じているのです。


主婦(という職業)の仕事内容が教育程度に応じて高度化されている点もありますが、料理、掃除、洗濯といった基本的な家事遂行についてみれば、高い教育程度は必要でないでしょう。


聡明な女は料理がうまいかもしれませんが、それは決して大学を出た女は料理がうまいこととイコールではないのです。

選別は女性の味方 3

高等教育を受けた女性がその能力を十分発揮できる仕事に就けないという状態は、どういうことを引き起こすのでしょうか。


それは、本人にとっても社会にとっても無駄であるばかりではなく、直接には不必要な高い教育を受けた人びとが増えると、その仕事の遂行に十分ではあるがより低い教育しか受けなかった人が相対的に締め出されるという状況が生じます。


たとえば、高学歴男性の妻という職業(?)は低学歴の女性にとっては獲得が困難になります。


それを回避するためには高い教育を受けなければならないといった、進学の社会的義務づけが生じます。


そのために、本当は勉強がきらいで進学したくもないのに「まともな相手と結婚するには短大ぐらい出ておかなければ」という層の進学が増し、意欲と能力、適性に欠ける大学生の増加に拍車をかけるのです。


もっと深刻な問題もあります。


不本意就学者とは逆に、教育をうける能力もあり、その能力を十分活用する意欲にも燃えている女性が就職時あるいは結婚、出産、育児、あるいは夫の転勤などによって職業を断念しなければならなかった場合、彼女の挫折感は大きくなることです。


家事、育児は天職という価値観をもつ女性は教育程度が高いほど少ない傾向がありますから、専業主婦への適応はむしろ高学歴の女性ほど困難なのではないかと想像されます。


なまじ自分で考える習慣があればあるほど、自分の知的能力に対する自信があればあるほど、自分の
能力を十分発揮できない不満は大きくなるのは当然でしょう。

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