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2010年08月 アーカイブ

選別は女性の味方 4

出産、育児の忙しい時期はまだしも、その後の時間的なゆとりのある時期、パートタイマーになって働く経済的必要性も乏しく、再就職するだけの覚悟も専門的能力も乏しく・・・


といった状況に陥るならば、教育は彼女にマイナスしか与えなかったということになります。


とりわけ学生時代の栄光が忘れられず、「私より成績の悪かった〇〇さんでさえ、あんなに活躍しているのに」とか、「学校も出ていないあの人でさえ」・・・といったふうに、精神的にどんどんみじめになっていく例などみることがあります。


教育・進学が両刃の剣であると痛感させられます。


彼女たちも現実社会をもっと知れば、学校教育は単なる基礎教育にすぎず、仕事を通じてこそ職業能力が養われ、役に乗せられ、役をこなしていくうちに"刮目して見るべき"ほど成長していくのだと認識するでしょうが・・・。


しかし、一面で、高い学歴をもった主婦ほど学習活動、ボランティア活動などに積極的であるというプラスの効果もみられます。


また、教育は社会にとって役に立つ知識や技術を教えるばかりでなく、自らの生活を楽しみ充実させる知識や技術、生活態度を教えます。


こういう点を大きく評価すれば、たとえ主婦となって家庭に入ろうと、彼女は立派に教育投資を回収したといえるでしょう。

選別は女性の味方 5

男子の場合も、進学率の上昇とともに賃金やポストでの教育投資の効果は低下しており、かわって大学の学生生活自体を楽しもうというモラトリアム学生が増加しています。


また卒業後も生活時間調査に見られるように、高学歴の人ほど余暇活動が積極的で多様です。


追いつき、追いこせと急成長を続けてきた日本の近代化の中で、教育は投資として大きな効果を生んできたが、「豊かな社会」に到達した現在、大きな転換を迫られていることがここにも示されています。


それは、教育が将来のための投資から、現在を楽しくする消費という面も備えてきたということであり、手段から目的に変ってきたということでもあります。


このような流れの中で、女性と男性の教育のあり方も新たな局面にたっているといえるでしょう。


女子の高等教育について考える場合、女子だけが抱えている問題と、高等教育全体として抱えている問題をわけて考えても効果は少ないでしょう。


たとえば、女子ももっと4年制大学へ行き、理工科系を専攻するようになるだけで問題が解決するわけではありません。


私なりにその問題点を整理してみると、次の2つの方法が考えられます。


1)進学に関する情報ギャップを少なくする。


2)高等教育卒業後の資格試験を豊富にする。

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