選別は女性の味方 6
現在の高等教育進学先の選択は、点数i難易度のほか、学費、地理的条件などの限定された情報に基づいて行なわれています。
進学する高校生、進路指導の教師などに十分な情報を提供する必要があるでしょう。
特に、大学卒業後の就職状況、活躍状況についてはほとんど知ることのできない現状を改めなければなりません。
このような情報提供は、個々の大学についてのみならず、職種分野ごと、あるいは高等教育全体についても広く行なわれる必要があるでしょう。
たとえば、「銘柄大学卒業者が必ずしも出世が早いわけではない」とか、「毎年医師が約8千人ずつ卒業し、昭和30年代の約3倍に達している」とか、「女性の各学部ごとの就職率」とか、その分野の人にとっては常識的な事柄さえ、当事者である進路指導者は知らないという状況は正常とはいえません。
とりわけ女子生徒については、過去の固定観念がまだ根強く進路指導に影響していますし、社会の変化についての情報が不足しています。
女子生徒が十分なキャリア・プランがたて得るよう情報を提供し、キャリア・プランニングをたてる特別なトレーニングの機会をつくることも、各高校レベルで必要なのではないでしょうか。
自分の将来について結婚のイメージしかもたずに進学するのは、本人にとっても、家族にとっても、社会にとっても不幸なのです。